UTMB/CCC 2015④ レース後半〜ゴールまで

22:13にChampe-lacのエイドを出発。
湖畔の明かりが幻想的で、夜にもかかわらず応援の方の姿がたくさん。

 

もうとにかく無理に走らず、できるだけ早く動き続けられる速さで歩くことに。
ここからポールが大活躍してくれて、身体にかかる負担を少なくしてくれました。

 

ここから最後、標高差500〜700mの山を3つほど越えていくことに。
その一つ一つの山がでかいのなんの、、。
上りっぱなし2〜3時間は当たり前。8月の上旬に行っていた富士山トレーニングの経験がここで活きました。

 

”富士山5号目〜山頂までののぼり下りを3回分”

 

と思い込む様にして地図とにらめっこ。

シャンペ湖を出てしばらくは、胃の調子は相変わらずで固形物を受け入れてくれる気配は0。

“どうせ同じ時間過ごすなら、関門過ぎてもゴールまで歩いていければいいかな”

 

と開き直ってはみたものの、
3時間近く登りっぱなしの後、延々と平地を走ってまた下ったり、
転々と天に続くライトの終わりが見えず、
まだ登るのか、まだ登るのかと思ったのは初めての経験でした(笑)
68km付近のLa geiteのチェックポイントで、
お湯はもらえるか聞いたところ、
”ない、リタイアは次のポイントでならできる”
との答え。

 

よっぽどひどい顔をしていたのかも。

 

空には満月がぽっかり浮かんでいて、

雲ひとつなく綺麗な星空が広がっていました。

 

不思議なことに、全然食べてないのに気分は少しずつ回復して、

レースで初めて使うストックにも助けられて、

平地と下りはスイスイと走るというより転がり落ちる様に進めましたが、登りは全く力が入らずちょこちょこ歩きでガンガン抜かれまくりました^^;

 

日本のトレイルにもある様な、木の根が這っている感じのトレイルはかなりスピードに乗って下れるけれど、岩がゴツゴツしたこちら特有の岩場は腰が引けてしまいうまくスピードに乗れないことをよく実感。次回以降の課題になりそうです。

 

ヨーロッパの選手は逆に、木の根が這うような箇所は苦手で、

ゴツゴツした岩場を飛ぶように下っていってました。

環境って大きい!

 

後半で200番くらい順位を上げているのですが、

この後半の下り部分が大きかったようです。

 

最後の山の手前の、83km地点のVallorcineを出て、

最後の山に取り掛かります。

登る前から、天まで続くような光の点、点、点、、、
こんなにたくさんの人がそこにいるんだという実感と、
もうどうにでもなれというような気持ちで登り始めました。

 

最後の大きなピークは、ゴツゴツした大きな岩場の足場。

この辺りから夜が明けてきて、ライトをザックにしまいました。
IMG_0305
こんなにいい景色の中走っていたのに見えなかったなんてもったいない!(笑)
この辺りから選手がダンゴになり始め、ほぼ渋滞状態でゴールへと向かいました。
明るくなって人が多い時間帯にゴールしたかったのかな?
自分も予定よりも4時間遅れと、結果的に一番人の多そうな10時頃のゴールになりそうでした。

 

最後の大きなピークを過ぎて、あとはただ下るだけ。

 

IMG_0064

終わりが見えると現金なもので、

気持ちは一気に楽になります。が、登りは足が踏ん張れません、、、。

 

なんとか最後のエイドにたどりつき、紅茶と水分を補給。

お腹は空いてグーグー言っているのに、食べようとしても食べられない。

意外と脚は残っていたので、気持ちだけ元気に出発しました。

日差しが強くなり始め、スポンジで水をかぶる人も。

最後は気持ちの良い下り基調で、終わるのがもったいない気持ちと早く終わって欲しい気持ちが入り混じって複雑な気分でした。

 

トレイルを下り、登山道〜市街地に入るとたくさんの人が応援の声をかけてくれます。

 

少しづつ見慣れた景色に近づき、

エキスポ前の橋が見えるとあとはゴールに向かうだけ。

時間も時間なだけにたくさんの人にあふれていました。

 

最後、会場に向かう市街地の手前で、

ドイツから来ていたカメラマンの方に

”国旗、持ってく?”

と大きな日本国旗を手渡されました。

 

その国旗を持って

いろんな写真や映像で観たゴールゲートをくぐって

夢の舞台の第一歩の100kmの旅が終わりました。

IMG_3346

達成感と疲労感に満ち溢れながらも、

みんなが帰ってくる前に早く洗濯しなきゃと意外と頭は冷静で不思議な感覚。

 

このレースに出るために国内のレースに出るために休みを調整してくれた前職の仲間。

レースの情報をくれたり、一緒に練習をしてくれたUTMFスタッフの方々やトレイルの仲間。

今回宿をご一緒させてもらった九州の方々。

そして好き勝手を許してくれている家族に心から感謝の気持ちがあふれてきたのは、

少しあとのことでしたが(笑)

初の海外レースは、

たくさんの課題や反省点も残しながらも、大変楽しい旅となりました。

 

レース後からの余談はまた機会があれば。

 

大変遅筆&長文に長い間お付き合いくださり、

誠にありがとうございました。

 

廣政淳一 拝

IMG_0077

IMG_0181